2011/07/09

メッシュ-すべてのビジネスは〈シェア〉になる を読みました

以前読んだシェアと言う本とよく似ていますが、どうしてアメリカでいまシェアという流れになっているのかということがわかり易く書かれていました。

リーマンショックで巨大企業の経営者が自分さえ助かればいいと巨額のボーナスを受け取ったりしたことで、一般の人は不信感を持つようになったそうです。そこで出てきた考え方がメッシュです。
遠くの巨大企業よりは、隣人ということだと思います。
今日本も同じような境遇にあるのではないでしょうか。
遠くの政府・自治体よりは、隣人ということになると思います。
モバイルでのSNSがその流れを加速させるような気がしています。
日本の変化も楽しみです。

また、おもしろい実例も載っていました。
クラッシュパッドといってワインを自分でつくりたいと思っている人にブドウやワインを作る道具を提供するというものです。日本は残念ながら自分でお酒を作ってはいけないのですが、出来ることなら私も作ってみたいと思いました。

以下とても参考になった部分の引用です。
メッシュビジネスを特徴づけるのは
1.核となる提供物が、製品、サービス、あるいは原料を含めて、一つのコミュニティや市場、価値連鎖の中で「シェアされる」こと。
2.進化したウェブとモバイルデータネットワークを利用して、利用状況を追いかけ、顧客データや製品情報を集計すること。
3.シェア出来る有形のものに重点が置かれていること。取り扱われるものには、地域内の流通サービスを利用した製品で利用者を増やすことや、中古品の再利用や部品のリサイクルによって価値を高めることも含まれる。
4.商品内容、ニュース、おすすめなどは口コミで伝えられ、ソーシャルネットワークサービスによってより広範囲に伝達される。

メッシュなデザインとは
・耐久性がある
・汎用性がある
・修理可能
・持続可能社会に貢献する

なぜ今メッシュなのか
1.経済危機は旧モデルの企業への不信感を育んだ。
2.危機は人々に人生において何が重要なのかを見直させるきっかけを作った。
3.気候変動により、使い捨て品を製造販売するコストが高くつくようになった。
4.人口が増加し、都市集中が加速したことで、シェアを基盤とするメッシュビジネスが展開しやすくなった。
5.あらゆる種類の情報ネットワークが成熟し、一人一人のニーズに応じて、必要なときに必要なものを的確に届けられるビジネス展開をすることが可能になった。


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