2012/09/24

平清盛が死んだ後たった4年で平家が滅亡した本当の理由



いま大河ドラマで平清盛をしていて、毎週楽しく見ています。

平清盛はとても頭が良くて人格も優れている上に、先見性があり、行動力も抜群だと感じます。

そこで疑問に思うのは、ここまで繁栄してきた平家が清盛が死んだ本当に滅亡してしまうのか、ということです。

滅亡したことは歴史上の事実なので変わりませんが、どうして滅亡したかということが気になったので、本を探すとぴったりの本も見つけることができました。



「経営者・平清盛の失敗」という本です。

早速読むと、平家の滅亡の理由が経済的側面からとてもわかり易く書かれていて一気に読んでしまいました。

教科書的には寺社勢力や以仁王が源氏を味方にして挙兵したということになっていますが、最初は一部の挙兵だったのがなぜ全国的な動乱になったのでしょうか。

それは宋銭の普及です。

宋銭の普及を独占していた平家は、その利益で繁栄しました。
それまでは農産物が貨幣の代わりを兼ねていましたので、農産物を中心に繁栄してきた勢力は、宋銭の普及で相対的に力が低下していきます。

そこで平家を打倒し、元の農産物を中心とした体制に引き戻そうという動きが大きくなったとたん、気候が寒冷化して農産物が高騰・宋銭が暴落し、平家が力を失い滅亡につながるというのものでした。

大河ドラマをみていて感じるのは、平清盛という人物のスケールの大きさです。
今までの農業主義から貿易主義・貨幣経済で国を富まそうとする大胆な変革は素晴らしいの一言です。
清盛の死後、平家が滅亡してしまったのは、とても残念です。

平家のここからの展開はドラマチックなので、大河ドラマでどのように描かれるか楽しみです。

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